湖畔からの発信 不動産鑑定士 村木康弘のひとり言
2015.04.07
不動産よろず相談所 個人向け不動産アドバイザリー業務(6)
(4)意思決定
個々の不動産の属性と戦略について納得を得たら、何から手をつけるのか、スケジュールと優先順位決めていく。早急に行うべき事項は、具体の手続きを示す。短期的に行う事項、中長期的な事項については、実施時期と優先順位付けた計画書を作成する。
(5)実行
あとは計画書に沿って実行していく。所有者が自分でできることもあれば、アドバイザーとして手助けがを要することも出てくる。その場合は作業内容に応じて報酬をいただくこととなる。
(6)検証
何もしなくても、現状のままで良いというケースもあるが、実行サポートの有無に関わらず、年に一度はカウンセリングを行い検証する。計画通り進んでいるか、そもそもの目標が変更になってないか、個別の物件の位置づけに変更は無いか等を確認する。資金繰りが悪化してきたので物件を売却して代金を借入金の返済に充てようとか、急に稼働率が下がったので賃貸管理業者の変更を行おうとか、急ぎの対応が必要な場合も出てくる。検証の機会を待たずに、何かが起きたり、気にかかることが出来た時に、すぐ連絡が入るようになれば信頼関係が築かれた証と言える。