湖畔からの発信 不動産鑑定士 村木康弘のひとり言
2015.04.06
不動産よろず相談所 個人向け不動産アドバイザリー業務(5)
(3)戦略検討
個々 の不動産の現在の利用状況に基づく属性を分類した後、今後どのようにしていくか戦略を練る。共通して言えることは、どの物件も収益性・流動性を高める方策 を考えるということ。右上に位置づけるためにすべきことと、その難易度を示す。組み替える不動産は可及的速やかに売却や権利関係の整理を行う。将来的に売 れずに無価値になる恐れもあるので、決めたら早いに越したことはない。備える不動産は、流動性の低下に注意する。賃貸マンション等の建設が必ずしも収益性 を高めるとは限らず、収益性だけを追いかけると流動性が劣る結果になることもある。相続時の納税資金を見据えて現金化し易いよう敢えて更地のまま置いてお くことも選択肢として考え得る。備える不動産に位置づけた不動産の活用方法が、相談者のポートフォリオ改善や目標達成に大きな影響を与える場合が多い。こ こもカウンセラーの見せ場の一つである。